えふじん

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その借金、ちゃんと返せる? 奨学金を借りる前に考えたい落とし穴とは

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こんにちは。やゆよです。

私は大学へ行っていた5年間、ずっと貸与型の奨学金を借りていました。
そして社会人になった去年返済が始まって、半年ほどが過ぎようとしています。

 

奨学金は、借金です。

 

借りるときにはだれも教えてくれない返済の辛さ。それを今日は伝えたいと思います。

 

 

 

入社1年目、返済は正直つらい

私は大学の4年間と留学をしていた1年間の、計5年間にわたって日本学生支援機構の奨学金を借りていました。
借りたきっかけは親のすすめ。アルバイトだけでは生活できない、仕送りはできないから困らないように満額借りなさい、と言われていました。

 

学部生の満額といえば、月12万円を借りることになります。

さすがに大学1年生の私も、その額を4年間借り続けるというのは大丈夫かなあ、と思っていました。

 

でも実際に返済シュミレーションをしてみると20年間かけて返すのは月3万円。

その頃の私は、「社会人になったらそれぐらい返せるだろう」という感覚で月12万円の貸与型を申し込むことになったのです。

 

奨学金説明会にはたくさん学生が来ていたし、「先輩が学んで返済したお金で私たちも勉強ができる」という制度はむしろありがたいなあ、と思っていたくらいでした。

 

しかし。

 

実際に社会人になって、その3万円がどれほど重いか、身をもって実感することになります。

新卒1年目の給料なんてたかが知れている。なんなら、アルバイトができる学生よりもみじめな生活をしているかもしれない。

 

毎月の返済で学生のころよりもお金がない現実に、毎日働いていても「なんでこんなことしてるんだろう」と思ってしまうほど。働いて、税金もっていかれて、学生時代の 

借金の重荷がのしかかってくる。

 

なぜ借りるときにもっと考えなかったんだろう。

 

そんな後悔を少しでもなくしたい。そんな思いでこの記事を書こうを思い立ちました。これから奨学金を借りようと考えている学生さんにぜひ読んでほしいお話です。

 

「奨学金」という言葉の落とし穴

「奨学金」と言ってしまうと聞こえがいいですよね。
学問を志すために助けてくれる、そんなイメージでしょうか。

 

でも本来の「奨学金」、つまり英語でいうところの"scolorship"は、本当は返さなくてもいいもののことです。

 

成績がよかったり、面接などを経て将来が有望な人に「給付される」お金のことです。

 

それなのに日本学生支援機構は「貸与型奨学金」という名目で高校を卒業したばかりの何も知らない18歳にお金を貸そうとする。

 

それも「お金を貸しますよ」、とは言わずに、これは「貸与型」の「奨学金」であって、「先輩が返したお金で君たちは勉強ができるんだよ、だから後輩たちのためにも返しましょうね」と、いかにもこの借金がキレイなものであるかのような説明をするんです。

 

こんなことを言われて、夢を抱いた18歳の子どもたちに具体的な返済のイメージが果たして湧くでしょうか?

 

「貸与型奨学金」は、たとえ金利は低いかもしれないけれど、学生ローンと同じ。つまりただの借金です。

 

金利が低いかどうかなんて貸す側の利益の問題であって、借りる側が借りた分だけ返さなければいけないのは同じこと。

 

はじめての「借金」にしては明らかな説明不足である

もちろん、借りた金は返さなければならない。これは当たり前のことです。だから、「こんなの返せません」と言うと、この当たり前の事実を突きつけて「自己責任だ、返せ」と脅しをかけてくる。

 

しかしまだ世の中も知らない18歳に「借金」についてあの程度の説明をしただけで(しかも「借金」であることも伝えず)、いざ返済の時になって「自己責任」だと踵をかえすのは汚いやり方ではないでしょうか。まったく、いい商売だと思います。

 

もし返済の責任をそこまで求めるのなら、そのリスクを十分に伝えるべきだ。

 

「返済シュミレーションしといてねー」で逃げるんじゃなくて、借りようとする段階で具体的な返済額を提示すること、そしてその大学を卒業する人はどんな就職先でどれくらいの年収を得ているのか、そこから税金はいくら引かれるのか、そのうち生活にはいくら必要か、東京に住むなら家賃はこれくらい、貯金はどれくらいしたいのか、そして必ずしも正社員として就職できるわけではないこと、その場合フリーターだと年収はいくらで、税金は・・・等々。

 

まだ親元を離れたばかりの学生には、ここまで説明してやっと返済の実感が持てるのではないでしょうか。

 

そうして初めて、返済の責任を主張するべきだと思います。

 

「勉強するために借りたんだから返さない」「返せ!」「いやだ!」「自己責任だ!」みたいなばかばかしいやりとりをしてるヒマがあったら問題の本質をさっさと突き止めて貸すほうも借りるほうも納得した形にもっていけばいい。

 

つまり、返済責任を求めるならこちら側も説明責任を求めます、ということ。そのほうがどれほど能率的か分かりません。

 

もう一度言うけれど、借りたものを返さなくていいと言うわけではありません。私も、月3万円の返済もどうにかして完了させるつもりです。

 

だけど、大学1年生のあの時、もしもこれをただの「借金」だと認識していて、将来の具体的な進路や収入についての情報が十分与えられるか、実際に返済をしている人の話を聞けたなら、「お金を借りること」自体をもっと慎重に考えていたかもしれない、と思えてならないのです。

 

これから奨学金を借りようとしている学生さんたちへ。

 

「お金を借りて、返す」とはどういうことなのか、ぜひともよーく考えてほしいと思います。

 

おわり。